排卵誘発剤を用いる治療とは

不妊の原因を調べる検査によって、排卵に障害があるという診断がつくと、普通は排卵誘発剤を用いて排卵を人工的に促す治療が行われます。これは症状が重い場合に効果があり、副作用も少ないのでよく使われる方法です。ただし、排卵が活発になることで双子や三つ子を妊娠しやすいという問題があります。排卵誘発剤による多胎妊娠は全体の20%という数字があります。このような問題も含めて本人たちの決断が必要になります。

 

卵巣機能のテスト

まず、ゲスターゲン(黄体ホルモン)を投与して無月経の程度を調べます。その結果、以下のように治療されます。

 

月経があれば第一度無月経

比較的、軽い薬を投与して2週間ほど様子を見ます。テストで摂ったゲスターゲンが効いて障害が改善される場合もがあるのです。この場合は治療をしなくても妊娠できる可能性が非常に高くなります。この時に投与される薬はクロフェミンで4割から5割の方が妊娠します。副作用がほとんどないのが特徴です。

 

なければ中程度の第二次無月経

重度の場合は卵巣そのものに直接的に排卵を促す治療法がとられます。代表的なものがゴナドトロピン療法で排卵誘発剤を注射して卵子の発育と排卵を促します。使用される薬剤はHMGとHCGという二種類の薬を組み合わせます。この治療法による排卵誘発効果は非常に高くて妊娠率は3割から4割です。反面、リスクもあり2割の確率で多胎妊娠が起こります。卵巣がはがれてしまう場合もあります。